マーケティングオートメーションにおけるデータマネジメント

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マーケティングオートメーション(MA)とデータマネジメント

マーケティングオートメーション(MA)の大きな役割は、最適な「時」に最適な「人」に最適な「情報」を届けるための活動を自動化することにあります。

なかでも最適な「人」に届けるためには、そのためのデータ(ユーザの情報)がしっかり整理されている必要があります。メールアドレスは100万取得できているけど、実はそのうち8割はもう使われていないアドレスだった…なんてこともありえます。
企業が保有しているデータを活用するためには、データを一元管理するための「データマネジメント」が必要になってくるのです。

データマネジメントのプロセス

企業が保有しているマーケティングデータの代表的な例としては、自社の顧客(会員)データが挙げられます。

具体的な項目例としては、

      ・年齢や性別などの個人情報・属性情報

      ・購買の履歴(どんな商品をいつ、どの店舗で、いくらで、何個購入したか)

    ・好きな商品のジャンルなどの趣味嗜好

などがありますが、業種や扱う商品によって多岐に渡ります。

これらのデータは取得する状況により同じ企業の中でもバラバラに管理されている場合もあり、マーケティングを行うにあたってこれらの散らばっているデータを取りまとめ、整理をすることで有用なデータとして活用することになります。

そのプロセスは主に以下の3つになります。

1.データを名寄せ・整理する
同じ対象での重複(同一ユーザーで複数データがあるなど)を名寄せし、一元化する2.不要データを除外する
サービスを退会したり、メール配信を希望しないユーザーのデータなどを対象外にする

3.データのスコアリング、ラベリング
データに対してスコアリングを行い分類する。グループ分けなどもここでを行う。

ここまで行うことでようやく「使える」データになっていきます。データマネジメントはマーケティングの「下準備」であり、非常に需要なプロセスだということがおわかりでしょうか。

データは「おもてなし」のために存在する

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話は変わりますが、リッツ・カールトンホテルの「おもてなし」をご存知ですか?

「客室係は、リピーターのお客様の情報を持っていて、その人が再び泊まりに来たときには、部屋の配置や、エアコンの温度などを前回の宿泊で出て行った時の状態にしておく」
というエピソードがあります。

素晴らしいですね。
お客様のことを知らなければできない「おもてなし」です。

つまり、お客様を「知る」ことはおもてなしの第一歩であり、言い換えると「データはおもてなしのためにある」と言っても良いと私は思います。

マーケティングオートメーションツールに高価な費用を払ったにもかかわらず、的外れのメールを大量に送信するだけで終わってしまうのか、はたまた自社のサービス・制品を愛してくれるファンにすばらしい「おもてなし」をもたらすことができるのかは、「データマネジメント」という下準備ができるかに左右されます。

どんな情報があればお客様をもてなすことができるだろうか?
という視点で「データマネジメント」について取りかかっていただければ幸いです。

<参考資料>
マーケティングオートメーションとは
2015年の国内マーケティングオートメーション市場規模と課題
BtoBのためのマーケティングオートメーション 正しい選び方・使い方 日本企業のマーケティングと営業を考える : 庭山一郎 著

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タケルさん

北海道出身。現在ウフル・マーケティングクラウド本部に所属。 主にSalesforceMarketingCloudを始めとしたマーケティングオートメーションツールの導入を担当。 クライアント交渉と社内の進捗管理を同時にゴリゴリ行う"豪腕"プロジェクトマネージャー(自称)。 クライアントと共に企画プロジェクトチームを組み、マーケティング施策の立案から行うこともある。 趣味のサッカーではGK、バンドではドラムを担当している。 どうやら後ろから全体を俯瞰する立場が好きなよう。
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