どうも、ぽちゃです。来年の目標はダイエットです。
前回の連載を書き終わり、物書き業務も終わったなと思っていたところ「次の原稿は?」と催促のお声が。。。すっかり前回のシリーズだけのスポット業務と認識していたのでまったく何も考えていない状況である。
ということで、年末で空っぽになりつつある頭からひねり出したネタで書いている。
ただでさえフワッとした内容しか書けない筆者がそんな状況で書いているので、ゆるゆるの内容ではあるがお付き合いいただければ幸いである。
そしてもし何かの参考になるのであれば、ウフルという社名を覚えておいていただければと思う。
さて、前置きが長くなったが今回はタイトルにもある通り前回のマーケティング連載の中でも主要メディアとして取り上げた微博(Weibo:ウェイボ)について、実在する日本企業アカウントを見ながら、中国ユーザにそれらがどう受け入れられているのかなど、アカウントごとの特徴などを見ていこうと思う。その中からフォロワー増に繋がる微博の運営方法のヒントが見つかればと考えている。
ただし、タイトルにある通り「ゆるゆる」なので突っ込みどころが多いかもしれないが、きっと年末のバタバタのせいということでご容赦いただきたい。
早速だが日本企業のアカウントをピックアップする。
業界としては、自動車、電機・家電メーカー、アパレル、小売、ちょっと変化球で芸能、と5つの業界の日本企業アカウントについて、それぞれいくつかピックアップして確認していく。
自動車業界
まずは自動車業界。
表を見て分かる通り、圧倒的にTOYOTA現地法人のフォロワー数が多い。また、POST数もTOYOTA現地法人は他の2社と比較して多い。
日産・三菱に関してはフォロワー数、POST数ともにちょうど同じくらいである。
これを見ると、フォロワー数とPOST数には大いに関係性がありそうである。
続いてそれぞれの投稿内容を見てみたのだが、この3社の投稿内容について筆者には大きく差異があるとは思えなかった。
どのアカウントにおいても、いわゆるセールス的な内容とPR的な内容をメインとしている。
ユーザーとのコミュニケーションを見てみると若干の差が見られる。日産がユーザーコメントへのリプライを比較的多く実施しているのに対し、TOYOTA、三菱はほぼ実施していない。
ただ日産のリプライ相手を見てみるとVマーク(認証済みアカウントのマーク)もしくは微博会員(有料ユーザー)を中心としてリプライ対応しているようだ(少なくとも直近はそのように見える)。これらの対象は素性がはっきりしているユーザーなので、そういったユーザーを中心として対応していくというポリシーなのだろう。
そして、このコミュニケーションがなにか大きな影響を与えているかというと、フォロワー数や、各POSTのコメント数/いいね数/シェア数などを見る限りではあまり見受けられない。
アパレル業界
さて続いてはアパレル業界。
これも表にある通りでユニクロが圧倒的にフォロワー数を獲得している。先ほどの自動車業界の例とは違い、POST数にも極端に大きな差異は見受けられない(とはいえユニクロのPOST数が一番多いが)。
もちろんターゲットがユニクロは男女、ピーチジョンとロペピクニックは女性のみという差はあるだろうが、それ以上にフォロワー数の差は大きい。
ということで、こちらも投稿内容を見てみると大きな差異は見受けられず、どのアカウントも商品の紹介やイベント・キャンペーンなどの紹介がメインとなっているようである。
ユーザーとのコミュニケーションにおいても3社とも同じような傾向で、問合せ的なコメントに対しては返信をしているようである。
小売
どんどん行きましょう。次は小売。
良いサンプルが見つからなかったので、ちょっとバラつき(業種などに)のある3社のアカウントとなったが見てみる。
フォロワー数は見ての通りMUJIが最多だが、前出の2業界ほど突出はしていないようだ。また3社ともPOST数は前出の2業界と比較すると全体的に少ない。しかしながらMUJIとフェリシモは10万以上のフォロワーを獲得している。このあたりは商材の差が影響しているのかもしれない。
投稿内容についても3社で差異はあまり見受けられず、やはり商品紹介やキャンペーンの紹介などがほとんどである。ただし、ドン・キホーテに関しては若干の差異があり、投稿内容自体は商品紹介などだが、ターゲットとして訪日観光客に向けた内容というところが見られる。このあたりにフォロワー数の差が出ているのではないかと推測される。
ユーザとのコミュニケーションについては、MUJIはコミュニケーションをしておらず、フェリシモとドン・キホーテは積極的にリプライしているように見られる。
電機・家電メーカー
まだまだ行きます。今度は電機・家電メーカー。
フォロワー数を見るとPanasonicがダントツである。Canonは原則カメラのみを訴求しているようなので、ラインナップとしては、SONYとPanasonicと比較すると違うターゲットになっているかもしれない。ニッチターゲット故、フォロワーが集まりやすいというところもありそうである。
投稿内容を見ると、これまた商品・キャンペーンなどの紹介がメイン。このあたりはどの業界でも共通のようである(他に投稿ネタが無いのかもしれない)。
唯一SONYにおいては直接的な商品の紹介ではない投稿が多く見られた(商品を連想させるような投稿など)。
ユーザーとのコミュニケーションについては3社ともほとんど実施してないようだ。
芸能
最後にちょっと変わったところで芸能系を見てみる。
モノを売るというものと別の業界というところで取り上げてみた。
まず日本人で最も微博のフォロワーを持っているというA・・・じゃなくてセクシー女優(今はこう呼ぶんですよね)の蒼井そらさん。もうありえないレベルのフォロワー数でなんと1,600万人!!続いては福山雅治さん。こちらも440万人!蒼井そらさんのフォロワーが多すぎるので福山さんの数字が小さく見えるが、両社ともとてつもない人数だ。
投稿の内容としては、両者ともに仕事だったりプライベートだったり。蒼井そらさんのほうがオフショット的な内容が多いようである。
ユーザーとのコミュニケーションに関しては、蒼井そらさんはあまり無いようだが、たまにリプライがあるようだ。
なお、このフォロワー数だが、芸能の世界だと全てこのように多いのかというとそうでも無い。
例えば福山さんの所属事務所AMUSEでもアカウントがあるのだが、フォロワーは見ての通り。また、中国でも人気のあるジャニーズについても、本人ではないアカウントだと見ての通りである。芸能系に関しては、やはり「本人が書いている」というところが非常に大事なようである。
日本企業の微博アカウント 考察まとめ
さて、ここまで以下のポイントに注目して色々な業界の日本企業アカウントを見てきた。
・POST数
・投稿の内容
・ユーザーコミュニケーション
実は困ったことに、あまりうまいこと総括できそうにない(笑
敢えて言うなら以下の様な感じだろう。
⇒多いに越したことはないが、少なくても内容次第。
・投稿の内容
⇒商品紹介やキャンペーン情報を中心とした展開でも良さそう。
芸能系であれば本人が書いていることが重要。
⇒つまりはユーザーが求めている情報をきちんと提示していることと思われる。
・ユーザーコミュニケーション
⇒あってもなくてもフォロワー数には大きな影響は無さそう。
問合せ的な内容の場合は対応した方がベター。
上記の3ポイントからフォロワー数の獲得パターンが見えればと思って各種アカウントを見てきたのだが、実際のところ上記の3ポイントにおいてピックアップした業界ごとに大きな対応差異は見られない。
そしてそれぞれのアカウントは、それなりにきちんと数十万人規模のフォロワー数を獲得できている。ということは、上記の対応方法はある一定のレベルで正しい方向性といえるだろう。
しかしながら、フォロワー数で突出している企業があるのは事実である。同じような対応の中で、どこでこれだけの差異が発生しているのだろう?(ちなみに上記のアカウント群はほとんど一部を除いて開設時期は2010年~2011年ごろなので、期間の影響はあまり無いと思われる。)
正確な情報は確認していないが、可能性としてはフォロワー獲得キャンペーンの利用などが考えられる。
認証済みアカウントの場合、微博の機能としてこのようなキャンペーンの実施が可能となっている(もちろんこの機能以外でも自身でキャンペーンを実施することも可能)。
日本ではちょっと敬遠されることが多いこの手のキャンペーンだが、微博では頻繁に行われており、あまりマイナスイメージになることもない。
当然のことながらフォロワーが多いアカウントでは、リーチも各種エンゲージメント(転送:シェア、いいね)も多くなりやすい。実際、今回のアカウント群でもTOYOTAやユニクロは転送されている数が多かった。
ということで微博のフォロワー獲得にあたり、どのような方向性でアカウント運営を行うかという課題においては上記が参考にはなるのではないだろうか。だいぶ「ゆるゆる」なまとめになってしまったが、正月休み直前ということでご容赦いただければと。。。
今年は残念なカレンダーで短い年末年始のお休みですが、皆さま、良いお年をお迎えください。
2016年もウフルをよろしくお願いいたします。
ぽちゃ
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