師走にしては東京はずいぶん暖かいですね。
そんな2015年もあと残すところ数日となったところで、「そろそろ(MCラボに)書いてみない?」と上司から声かけがあったので(よっぽど暇に見えたんだな…と思いつつ)僕がメインで担当している「マーケティングオートメーション」について書いて行こうと思います。
※暇なのではなく、クライアントが一足先に休暇に入っただけなんです。念のため。
あ、ご挨拶が遅れました。ウフル・マーケティングクラウド本部の「タケル」です。
普段は主にお客様のマーケティングオートメーション導入のお手伝いをしています。
夢の「業務自動化」
日本で初めて「からくり人形」の製作方法などが書かれた本「機巧図彙(からくりずい)」が発行されたのは1796年。今をさかのぼること219年前、天下泰平の江戸時代のことでした。
古くから人間は「機械に仕事を代わってもらう」という発想をもってたんですね。
からくり人形から200年経ってロボットはずいぶんと進化を遂げましたが、まだ弊社のロボット社員「ラフィキくん」は僕の代わりに仕事はしてくれません。(あと200年くらい経てば、ロボットがマーケティング業務のすべてを行ってくれるようになるのでしょうか・・・?)
マーケターの方々の中には、日々データの分析やレポート作成など、「手を動かす」作業に時間を費やさざるをえない方も多いかと思います。
ロボットに仕事を変わってもらうのはまだ先として、これらの業務が一部でも自動化されたら、どんなに有効に時間を使えるようになるでしょうか。
そこで「マーケティングオートメーション」ですよ!
ここ最近頻繁に耳にするようになり、「何か便利そうだが、何をオートメーションできるんだろうか?」と思われている方もいるかと思います。
辞書を引いてみると
マーケティング業務や分析に関する自動化(オートメション)を総評する言葉。キャンペーン(プロモーションやイベントを含む仕掛けの全体)計画、その結果の分析、管理を表現する言葉。マーケティング活動のオートメーション化を意味している。(Weblio辞書)
とあります。
マーケティング業務が自動化できれば…なんだかとても便利そうです。
とはいえ、本来であれば「顧客ひとりひとり」に応じたマーケティング活動を行うのが理想です。
例えば、お客様全員に手書きのお手紙を送れたらそれはそれは素敵で最高です。しかし毎日、いや毎週だったとしでも、数百万人にそれを行うことができるでしょうか…。
(1万人くらい書き手を雇えれば別ですが!)
ただ、手書きのお手紙は無理でも、その人に応じた内容のメールをその人が必要とするタイミングで、といったアプローチを行うことができれば相当効果が高くなります。
さらにその結果を集計して分析できれば次の施策が打ちやすい。
そういったことが自動化できるのが「マーケティングオートメーション」なのです。
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「マーケティングオートメーション」でできること
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マーケティングオートメーション(のツール)で行えることは、主に大きく分けて下記の3つになります。
2.ユーザーとのコミュニケーション(キャンペーン、メール、アプリへのプッシュなど)
3.データの分析
マーケティングオートメーションのツールには、これらを横断して総合的に行えるツールから、特定の業務に特化した(メール配信ツールなど)ものまで様々なツールが存在します。
(ツールの選定に関しては後述します)
導入にあたって必要な整理
では、マーケティングオートメーション導入にあたっては、何を整理しておけば良いでしょうか。
私が導入をお手伝いする場合は、下記の3つの順番での整理を行ったうえで、ツールの選定に進むことをおすすめしています。
2.カスタマージャーニーの設計
3.運用・KPIの設計
※それぞれの詳細については別の機会に説明します。
特にここで見落としがちなのが「運用の設計」です。
いざ、ツール導入し思い通りの機能を設定できたとしても、実際の運用が複雑すぎて結局忙しいまま…では本末転倒です。
また、設定したKPIを元に、PDCAを回せるようになっているかなども運用設計のうえでは重要です。
せっかく社内で承認をもらって苦労して導入したツールが、結果の可視化ができず評価されない、ということにならないようご注意ください!
ここまでの整理が行えると、マーケティングオートメーション開始まであと一歩です。
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ツールの選定における「5つ」のポイント
導入に際しての整理ができたら、次にツールの選定となるわけですが、
ここでは以下の5つのポイントをおさえておくのが望ましいです。
2.オートメーション化することで今より強化ができるか?
3.導入後の運用は自分で行えるか?
4.ツールやベンダーのサポート体制は手厚いか?相談に乗ってもらえそうか?
5.価格は適正かどうか?
これらの項目が明確になっていればかなり絞り込むことができますし、すでに導入を考えている候補が複数ある場合にも判断材料になるはずです。
2015年現在、国内外で複数のマーケティングオートメーションを行うサービスが展開されていますが、その殆どがクラウド型で提供されており、試用期間やライセンス数に応じた課金体系をとっている場合が多いので、小規模で開始し、後から規模を拡大することも可能です。
また、契約前にデモを使用できるものもありますので、実際に試してみて決めるのも良いと思います。
実際にどんなツールがあるかの紹介や比較は、次回以降にお届けしたいと思います!
良い「道具」を選ぼう
優れたツールでも「考える」役割をオートメーション化することはできません。
皆さんが行おうとしているマーケティング施策を、よりスムーズに行うための「道具」としての導入が
マーケティングオートメーション導入のスタート地点です。
良い道具選びは長くあなたのマーケティング施策を支えるものとなることは間違いありません。
…おっと、もう3分たったようです。
導入のポイントそれぞれの詳細は次回以降、例を挙げながら紹介できればと思います。
ウフルではマーケティングオートメーションツールの導入・構築だけではなく
導入にあたっての施策のご相談やご提案、データ分析まで、幅広い強みを活かし
「効果が見える」導入のお手伝いを行っています!
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参考資料
マーケティングオートメーションを拡大したキャンペーンマネージメントへ
FUSION マーケティングコラム
* image:by freeimages(http://www.freeimages.com/)

タケルさん

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