本日から、「MCラボ(マーケティングクラウドラボ)」という名称で、株式会社ウフルのブログをはじめることになった。
私は2015年4月にマーケティングの部署である、マーケティングクラウド本部にジョインしたのだが、実はウフルがどういうことをやっているか入社するまでわからなかった。マーケティングクラウドの概念は比較的新しく、一般には浸透していないのではないだろうか。
そこで、マーケティングクラウドという分野でどんなことができるか、どんなことを行っているかを、リアルな視点で皆様に少しでも知っていただきたいと考えてこのブログを始めることにした。
私のバックグラウンドを活かし、エンターテインメントの話題を中心にお届けしつつ、ウフルで扱っている様々なツールや実践的なノウハウ を、世の中にシェアしていこうと思う。
「ミニオンの目的は、最強最悪のボスに仕えること」らしい
最初の話題は、個人的に大好きな映画のキャラクターにフォーカスしようと思う。
映画『ミニオンズ』は、2010年に公開された『怪盗グルーの月泥棒』でその独特なバナナに似たルックスからアイコンとして大人気になったキャラクター、ミニオンのエピソードに関するスピンアウト作品として、明日2015年7月31日に日本で公開される。
怪盗軍団のリーダー、グルーの助手として働くミニオン達は、その黄色い風貌と謎の言語で正体は一体何なのか?ということがとても気になる存在なのだが、いまのところ正体は明かされていない。
ちなみに、シリーズ2作目の『怪盗グルーのミニオン危機一発』では、主題歌であるファレル・ ウィリアムスの「HAPPY」が世界的大ヒットになるなど、何かと話題の多い映画シリーズだ。
人気シリーズの人気キャラクターの最新作だけに注目が集まるところだが、マーケターとしては、何が、どのくらい話題になっているかを知りたくなるものだ。
ソーシャルリスニングとは
ソーシャルメディアが台頭してきてから随分と時間が経つが、メディアの普及とともにマーケティング手法も進化するものである。その一つにソーシャルリスニングがある。ソーシャルメディア上のユーザーの生の声を聴く事で、自社の製品やサービスに活かそうというものである。まさにマーケットインの時代に相応しい考え方だが、この手法を用いると話題を量と質の観点から分析することができるのだ。そして、本来は一つ一つのユーザーポストを観察するということになるのだが、便利なツールはすでに数多く存在する。
今回は、弊社でも取り扱い中のセールスフォース・ドットコム社が提供する「Radian6」で『ミニオンズ』に関する話題を収集してみた。
調査をしてみると実際に沢山のファインディングスがあった。 ※調査は7月7日に実施
上の画像はトレンドチャートを使って、直近90日のソーシャルメディア上の投稿を収集してみたものである。このように、ソーシャルリスニングツールを使うと、時系列の話題量を簡単にグラフィックで表示することができる。ここでまず、3つの山があることがわかる。
盛り上がっている時期を特定できたら、次は内容を定性的に分析して、その要因を特定することもできる。
River of Newsという機能を使って、投稿を詳しく調べてみる。
1つ目の山は、ミュージシャンであるLiSAが日本語版の吹き替えを担当するというニュースが話題になっていることがわかった。
2つ目の山は、ミニオン・ファンクラブの投票キャンペーンが話題になっている。
そして3つ目の山では、とても興味深い投稿を発見した。
Vineでミニオンのコスプレをした犬の動画がアップされ、それが拡散されていたのだ。
画像出典:https://vine.co/v/e5E1pg0nKxa
該当の動画はプロモーション目的のものなのか、個人が投稿したものかはわからないが、映画公開に向けて徐々に『ミニオンズ』の話題が盛り上がっていることは間違いない。
毎日がファインディングス
このようにして、話題量の盛り上がりをより深く分析するということを、普段の業務の中で行っている。
今回この記事のために『ミニオンズ』の話題を調べてみたのだが、やはり、自分が興味のあるトピックのほうがいろいろとファインディングスが多いということに気付いた。広く見識を持って何事にも興味を持つことはマーケターとして大切だということだ。
調査実施日が約20日前なので、公開を迎えたことで話題量は随分増えているだろう。今後も『ミニオンズ』の話題に注目しつつ、劇場へ見に行く日を楽しみにしたい。

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