デジタルマーケティングに必要な技能

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早くも順番が回ってきた…。と思いきや既に新年明けてひと月以上経っている。
正に光陰矢の如しだ。いや、書くネタに困っているわけではない。
マーケティングに関する情報なら、頭の中をひっくり返せばいくらでも…と、本当は今回ソーシャル運用に関する情報をお届けしようかと思っていたのだが、とある顧客様から事例出しOKの許可を得たのでそちらはもう少し詰めてから展開させていただきたい。

広がりを見せるデジタルマーケティング

そんなわけで今回は箸休めというわけではないが、予定を変えてデジタルマーケティング全般に関する話題を。というのも、前回IoT時代のマーケティングという未来の話を書いたところ、難しいことをやると受け止めた方の声を聴いたので、そもそも現代のマーケティング自体が複雑化していることについて認識を改めたいと思った次第で。

(決してネタに困ったわけではない)

インターネット初期におけるマーケティングというのは本当にできることが少なく、デジタルマーケティング=広告・ダイレクトメール程度しか存在していなかった。それが、さまざまな技術の発展により、SEOだのSEMだのが台頭し、HTMLのマークアップや構造化が重要視されるようになった。そこから更に先の最適化ということでLPOやEFOといったWEB制作関連のテクニックも発展。SEOの小手先のテクニックが効かなくなってくるとコンテンツマーケティングが再度注目を浴びたり、チャンネルの多岐化とユーザー分析の発展によりマーケティングオートメーションという技法も取り入られるようになった。
弊社が得意としているソーシャル分析・運用もまたマーケティングに取り入れられた手法の中では比較的新しい分野とも言える。

必要となる知識・技能も変わり、地殻変動が

こう手法の幅が広くなってくると、それぞれに異なる知識や技能が必要となってくる。
それ故、会社によって得意分野も異なり、一括りに「デジタルマーケティングの会社」として仕事を発注すると痛い目に遭うこともある。あるいは得意分野は合っていても、要件によってはシステム寄りのノウハウと技術が必要な場合もあれば、企画寄りのノウハウが必要な場合もある。

例えばSEO。
この分野はそもそもがGoogle様の動向をどれだけウォッチできているかが重要な分野である。過去の実績に縋っていると陳腐化された情報で結果が出ないといったケースがあったり、会社によってはブラックハットと呼ばれる本来は禁止されているテクニックを用いている場合などもある。
ここに関しては、HTMLの正当な知識や経験知によるバランス感覚などが重要だったりする。
これまではリンク元サイト保有量>テクニック>正当知識という、アフィリエイター出身者優位であったその体系も、符号の向きが逆転し、WEB制作や編集プロダクションからの派生の方が優位に変わりつつある。

例えばマーケティングオートメーション。
その中核にあるのはメールマーケティングなわけだが、全員配信での最大公約数を出すためのクオリティに特化していた編集プロダクションよりも、セグメント分けの最適化や、システムとの連動といった技術力を有したコンサル+エンジニアの方が優位な状態へと移行している。

地殻変動は甚だしく、マーケターに求められる知識や技能は日々変わってきている。

変動に対応するために

そのようなマーケティングの変化に対応するにはどうすれば良いか。
もちろんこれが解だと言い切るつもりはないが、弊社では多様性を重視して、出自の異なるマーケターを多数抱え、その分野に関する専門性の高いスタッフとセットで動いてもらうなど、幅広い案件を経験してもらっている。これにより、個々人の知識の幅が広がると共に、異なる特性同士のシナジーが生まれることもある。
どれくらい多様かというと、元ゲームクリエイター、元ライター、元代理店アカウントプランナー、元エンジニア、元大手メーカー社員、元WEBディレクター、元バンドマン等々。
…なんでこんな集団がマーケターという一つの職業に収まっているのかわからない始末。
ただ、そういった異能を組み合わせることで多様な対応が可能となるわけであり、IoT時代への対応も社内の動画プロデューサーや元サイネージの専門家、データサイエンティストといった面々と協力することで現在の延長線上で取り組むことが可能であり、決して暗中模索状態でチャレンジするというわけではない。

こんな環境であるが故にプロ格闘家でありながらマーケターでもある、当ブログの主任記者NOWAYのような異分子が活躍できる、というわけである。

(いや、ああ見えて彼は優秀なスタッフ)

そして、まだまだ新たな才能を求めているので、MC動物園に参画されたい方は是非弊社採用ホームページから応募されたし。心よりお待ち申し上げます。

(ネタがないから募集情報に繋げたわけでは断じてない…です)

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タナカさん

兵庫県出身。2003年東京外国語大学大学院修了(学術修士)。ウフル・マーケティングインテリジェンス本部(旧マーケティングクラウド本部)のたぶんちょっとエライ人(弊社CSOの田中正道とは別人)。 データドリブンなマーケティングに関して、その仕組みの設計からクリエイティブまで経験。趣味はバルトやデュルーズといった現代思想の研究から草の根音楽活動までと多岐に渡る。要するにオタク。
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