ソーシャルリスニングで遊ぼう 「今年の夏フェスを振り返って見えてきたこと」

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はじめまして!ウフルの新人マーケティングコンサル、エモジマです!

NOWAY氏にそそのかされ、うっかりウフルに入社(笑)したのが春。
マーケティングを叩きこまれ、夏の終わりに遂にMCラボデビューです!いえい!

みなさん、この夏はどうお過ごしでしたか?

僕は毎年、夏と言ったらあれです!

そう、夏フェス!!

今年はフジロックとサマソニへ行ってきました。
RadioheadがCreepを演った‥などツラツラ書きたいのは山々ですが、今回はマーケティング的な側面から、夏フェスを振り返ってみましょう!

この夏、一番話題量が多かったフェスは?

ソーシャルメディア上の投稿を収集・分析できるソーシャルリスニングツール「Social Studio (Radian6)」を使って、ソーシャル上でどれくらい話題になったかを調べることができます。
今回エントリーするのは、日本4大フェスとも言われている「FUJI ROCK」「SUMMER SONIC」「ROCK IN JAPAN FES」「RISING SUN ROCK FES」です。

まず、総話題量の比較を見てみましょう!ででん!
(期間:7/15~8/31)
Snip20160908_4

サマソニとロッキンがほぼ、互角!僅差でサマソニが1位です!
フジロックはその半数程度にとどまり3位で、4位にライジングサンが続きます。

そして、こちらが時系列で見る話題量の推移です。
(期間:7/15~8/31)
Snip20160908_3

それぞれ開催されている日にピークを形成しています。2週にわたって開催されているので、ロッキンは山が2つあることがわかりますね。

なぜサマソニが話題量1位に??

この夏最大の話題量を記録したサマソニですが、なぜここまで伸びているのでしょうか?
それには、あるキャンペーンが関係しているようです。

サマソニの投稿の中身を見ていってみましょう。
図4

投稿内の頻出ワードを抽出する「Conversation Cloud」という機能を使うと、どんな内容がよく話題に上がっていたかが視覚的にわかります。

これらのワードを含む投稿を辿ったところ、以下のようなツイートを発見しました。

洋楽を手掛けるレーベルや、メディアなどのキャンペーンがたくさんシェアされています。
RTすることで参加できるキャンペーンのため、話題量を押し上げる大きな要因になっているようです。

話題量(投稿量)が多い=盛り上がっているとは限らない!?

それでは、フェス当日にはどのようなことが投稿されていたのでしょうか?
探ってみると、それぞれの特色が少し見えてきました。
特に目にとまった内容をピックアップしてご紹介します。

まずフジロック。
図3

Conversation Cloudを見てみると、出演アーティストの名前が見つかります。

やはり会場で実際に観たアーティストの感想や興奮を伝えたくなるものですよね。

また、会場の様子などを伝えるツイートも見られます。

(僕はエリア内に入れず、諦めてご飯を食べてました笑)

お次はロッキン。
こちらは1日目の投稿のConversation Cloudなのですが、これはまた少し様子が違うようです。

図6

なにやら、よく見る文言が目立ちます。

「チケットを譲ります」、「譲ってください」といったメッセージがものすごい量、投稿されていました。
チケット売買サイトのリンクなども目立ちますね。

「落し物を拾った!」という方が「#拡散希望」とハッシュタグを付けて投稿しているケースも。
(欲しい人、落としたフリして取りに行っちゃわないかな…?)

「ぼっち参戦だから声かけてください!」といった投稿も見られます。
Twitterを介した来場者同士のコミュニケーションが盛んなことが、ロッキンの特徴と言えそうです。

* * *

このように中身を見てみると、投稿量が多い=盛り上がっているとは必ずしも言い切れないことがわかりました。

ソーシャルリスニングをしていると、どうしても調べたい内容の本質とは関係のない投稿も取ってきてしまいます。
もちろん、キーワードの設定で余計なデータを排除することもできます!
ウフルでは、より専門知識を持ったプロフェッショナルによるサポートを行っています。
(調査の手間も時間も惜しい・・・という場合は、ビッグデータから必要なデータだけを抽出した、より価値の高いレポーティングもご提供しています。)

リスクモニタリングやインサイト分析への活用

ソーシャルリスニングでわかることは、話題量や評判だけではありません。
ライジングサン当日、荷物が積まれないまま飛行機が出発してしまったというトラブルはニュースでご存知の方もいることでしょう。

こちらが「ライジングサン」と「機材」でソーシャルリスニングした、当日のConversation Cloudです。
「荷物」、「ana」、「忘れ」、「トラブル」などの単語が見られます。
図4

機材が届かずに困っている出演バンドのメンバーの投稿も検知できました。

さらには、機材を貸してもらえるようにみんなが呼びかけていたり、リアルタイムな現場の生の声もキャッチできました。

このようにソーシャル上の投稿を収集・監視することで、トラブルが起きた際に状況を即時把握できたり、炎上リスクなどをモニタリングすることもできます。

また、サマソニの来場者からはこんな声も。

ソーシャルリスニングなら、こうした小さな声も拾い上げます。
運営側でなかなか気付けない現場の意見や、来場者がどんなことで感動したかなど、よりリアルな本音を集めることができます。

つまり、ターゲットが喜ぶサービスや商品がどんなものか、どうファンになってもらうかなどを検討するうえで、より有益なデータを元にインサイトの発掘を行うことができるのです。

* * *

ただの興味本位でフェスの振り返りをしてみましたが、さまざまな発見がありました!フェスのようなインタラクティブなイベントこそ、ソーシャルリスニングが活きてきますね!

SNSでよく見かけるからといって、盛り上がっているとは一概には言えません。
定量的な見かけだけで捉えるのではなく、深く探っていくことで、マーケティングの役に立つ本質的な情報を見つけ出すことができます。

話題量調査、リスクモニタリング、インサイト分析など、ソーシャルリスニングにはさまざまな活用法があります。活かし方は、会社によっても変わってきます。

マーケティングやブランディングに課題を感じていらっしゃる方は、ぜひ、ウフルにお気軽にご相談くださいませ!

あー、早く来年のフジロックに行きたい!!

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エモジマ

1991年生まれ神奈川県出身。LAにあるMIという音楽のカレッジでDIYマーケティングを学ぶ。ウフルのマーケティングソリューション部で働くコンサル兼ミュージシャン。街と散歩とらーめんと布団と枕が好き。
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