【Google Search Console使ってる?~シャイキリ津葉木の成長記】その2

Google-Search-Console
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僕は津葉木桐介(つばききりすけ)。検索のフレーズがうまく拾えていなかった僕に、突然現れた立見先生は、Google Search Consoleとかいうツールの設定を指示したんだ。
とりあえず、設定はうまくいったみたいなんだけど、これで一体なにがわかるのかな?
※前回のお話はこちら

<登場人物>

  • 津葉木 桐介 (つばききりすけ:ETU社のWebサイト担当者)
  • 立見 毅   (たつみたけし:同社が契約したコンサルタント)
  • 富士沢 恵  (ふじさわけい:同社人材開発室メンバー)
  • 久保田 春彦 (くぼたはるひこ:同社営業部メンバー)
  • タルファー  (立見のライバルコンサル会社ガンナー社社長)
  • ソノダ     (タルファーの通訳)

立見
おい、津葉木。WebマーケティングはPDCAを回すことが大事だよ。現状分析の上で仮説を立てて、施策を実行して、結果を検証して、というサイクルを高速で回すことで成果を上げていくんだ。そのためにも、現状把握はできるだけ正確に行える環境を作らないとね。

津葉木
おっしゃることは、なんとなくわかるのですが、今回設定したGoogle Search Consoleって、一体何ができるんですか?

立見
結構いろいろと大切な情報がわかるツールなんだけど、大きくは3つかな。つまり…。
ソノダ
①Google検索の情報が見られる唯一のサービスであること
②SEOの現状を把握し、改善のヒントを得られること
③キーワードに限らずSEOに関連する幅広い機能を提供すること
タルファー
わっはっは、実に素晴らしい答えだよ、100点をあげよう、ソノダくん。

立見
タルファー、なぜこんなところに。

タルファー
ETU社社長は、わが社の新しいERPシステムをご検討されていてね。同社のマーケティングの現状を確認していたところだ。

ソノダ
我々のシステムがいくら正しい情報を提供しても、横から誤った提案をする輩がいたら困りますからね。

タルファー
ソノダくん、またまた100点だよ。あっはっは。

立見
なるほど、せっかく最高の提案をしても、チンケなシステムに邪魔される可能性があるってことを、ETUの社長に言っておかないといけないようだな。

タルファー
まあ、せいぜい頑張ってくれたまえよ。

Google Search Consoleを実際に活用してみよう

立見
津葉木、急ぐぞ。一日も早く実績をあげられるように。

津葉木
はい。まずは、①Google検索の情報が見られる唯一のサービスである、とのことでしたが。

立見
それには検索アナリティクスを見るのが一番早い。

GSC001

※画像:Google Search Console 画面のキャプチャ(以下同様)

立見
この検索アナリティクスでは、Google検索での当社サイトへの流入キーワードにつき、クリック数、表示回数、CTR、掲載順位がわかったり、ランディングページのURLや、流入国、使用デバイス別のランキングもわかるんだ。

津葉木
なるほど、Google Analyticsで(not provided)だったキーワードの手がかりがわかるってことですね!

立見
その通り。クエリ列で表示されている各キーワードの右上についている、矢印のようなアイコンをクリックしてみろ。

津葉木
はい。あ、検索結果画面が表示されました。

GSC002

立見
この画面は、Google Search Consoleの管理画面から立ち上げたから、自分のGoogle IDでログインした状態になっている。
だから表示結果は、よく見る自社サイトが上位に表示されるなど、パーソナライズされているんだ。
一般の人が見る画面は、シークレットウィンドウで表示するぞ。その前に今表示しているこの画面のURLをコピーしておくこと。

津葉木
はい。コピーしました。

立見
そうしたら、さっきのGoogle Search Consoleの画面に戻して、右上の設定メニューから、「シークレットウィンドウを開く」を選択するんだ。そして、先ほどコピーしたURLをURL欄に入力する。

GSC003

津葉木
同じような検索結果画面が表示されましたが。

立見
よく見ると、さっきのとはビミョーに違うことがわかるだろう。

GSC004

津葉木
本当だ。3番目のサイトが違うぞ。パーソナライズされた画面だけで判断していたら、自分に都合の良い結果になっているように勘違いするところだった。

立見
次に、②SEOの現状や改善のヒントだが、例えば、「検索での見え方」で「HTMLの改善」という項目を選択すると、HTMLベースでSEO的に問題のあるページが表示されるんだ。

GSC005

津葉木
なるほど、検索エンジンから見た問題点を指摘してくれるんですね!

立見
結構多面的にチェックしてくれるから、定期的にチェックするといいよ。そして、③キーワードとは違った観点からのチェックだけど。「その他のリソース」から様々なツールが使えるんだ。

GSC006

津葉木
PageSpeed Insightsって面白そうですね。

GSC07

立見
目の付け所が良いな。これは、モバイルとPCでの表示速度やUXの観点での改善点を指摘してくれるツールなんだ。

津葉木
闇雲に独断で修正したりするより、よほど的確な改修ができそうですね。

立見
まずは、ここまで見てきたツールを活用して改善するだけでも、結果は全然変わってくるはずだ。

津葉木
はい!がんばります!
* * *

富士沢
津葉木くん、やっと検索エンジンと仲良くなれそうね。

久保田
わはっ、わはっ!


というわけで、Google Search Consoleについては、一旦終了です。まずはいろいろと活用してみて、検索エンジンと仲良くなってください。

<参考文献>
できる100の新法則Google Search Console これからのSEOを変える基本と実践 (村上佑介 他)

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TAIZO

神奈川県出身。一橋大学社会学部卒。中小企業診断士。NTT、セガ等を経て現在ウフル・マーケティングクラウド本部に所属。勘だけに頼らず、定量的な根拠に基づくWebサイト運営を是とするPDCA-Webマーケター。その一方で星座の世界を好むロマンチストでもある。禁煙には成功したが、ダイエットは成功の糸口さえ見えない今日この頃である。
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