私の仕事はマーケターだ。世の中の若者が憧れる人気職業である。
しかし一流のマーケターであるためには、血の滲むような努力が必要なのだ。マーケターというのはちょっとしたことでも、その理由を深く考察し、仮説をたて、検証していく、このプロセスを24時間365日休むことなく行うのだ。
そんな、劇的な毎日の中で事件は起きた。
トレンドに敏感なのはマーケターの仕事
K「井上さん、そういえばよく品川に行ってますけど、ベーコン食べました?」
情報通のケイスケさんだ。
N「ベーコン?なんですか?会社の近くに8月6日に出来たハムの店のことですか?」
K「ふっふっふ、まだまだ知らないんですね。品川にはベーコンの店があるんですよ」
品川とベーコン?全く関連性のないこの2つに何か関係があるのだろうか?マーケターとしての好奇心が抑えきれない。
そこで、ウフル一の東海道線ボーイ、DJ TAIZOに何か知らないか聞き込みをしてみた。
T「え?品川といったらベーコンに決まってるじゃないですか。そんなの小学生でも知っていますよ。てか、井上さんいつもソーシャルリスニングとか言ってる割に全然情報集められていないんじゃないですか?しかもアレは普通の人には無理ですよ。品川一の東海道線ボーイと呼ばれた僕でも、後半はキツいですからね。」
これは一大事だ。渋谷一の品川ボーイと呼ばれたこの私がそんな有名なベーコンを知らないとは。しかも、そのベーコンを私は食べきれないだろうと思われている。
これはなんとか威信を守らなくては。
ツールは状況によって使い分ける
しかし、私には強い味方がいるのだ。。。
と思ったが、まずは検索してみろというのがデジタルマーケターの鉄則である。
つまり、「酒処 つがる」という名前の定食屋があり、そこに超厚切りのベーコンステーキ定食があり、既存概念を打ち破るらしい。
このように一流のマーケターは複数のツールを場面に応じて使い分けることができる。その意思決定を一瞬で行うのだ。限られた時間の中で最大のパフォーマンスを求められるので、当然ということになる。
私が食べきれないと思われているそのベーコンはどの程度のものか。ここで議論していても始まらない。百聞は一見に、いや一食にしかずだ。
マーケターは勘と足で勝負
今回はスーパーフレックスを使う必要もない。ランチタイムを有効に使うのもデキル男の必須条件である。
ベーコンステーキ定食 860円。かなりお得だ。
他にもメニューがたくさんあるようだ。
しかも、玉子、納豆、のりを自由に取ることができるようだ。
それではさっそくいただきます。
美味い。これは品川といえばベーコンになるのも納得だ。
しかもボリュームが半端ではない。肉体系アスリートの私はお残しは許しまへんでーの精神で決してギブアップすることはないのだが(減量中は除く)、確かに後半は苦しかった。
通常のビジネスマンなら、昼からは満腹の余韻で睡魔との闘いになるところだろう。
トレードオフと戦略
ここで1つの疑問が。
写真を見るとわかるように、分厚いビッグなベーコンが2枚のっている。
なぜ2枚なのか?
普通の人は1枚で十分で、2枚食べるより幸せなのではないだろうか。
これを図解するとこういうことだろう。
大ボリュームのベーコンが話題となり、私もこの店に来ることになった。実際は1枚で十分だが、マーケティングのために2枚にしているということになる。
つまり、必要以上のパフォーマンスを出すことで、本来の目的以外の効果を生むことがある。これを品川ベーコン効果と呼ぶことにする。
そして、ここでも分かるように、話題とお客様の午後の眠さはトレードオフになっている。人間というのは分かっていても食べ過ぎてしまうものである。
まとめ
マーケティングの世界は奥が深いのだ。
店側としては、余計な原価を払いお客様には眠気を与えて、どう考えても1枚のほうが良いと思えたとしても、そこで払ったコストをマーケティング費用と割り切ってしまえばROIは達成する、と考えることもできるのかもしれない。
実際に私が食事したときには、食べ終わった瞬間食器を下げられ帰らされた。隣グループなんかは、グループなのに食べ終わった人から退出、というかなりストロングスタイルのオペレーションだった。そのくらい大人気の店ということになる。
飲食店を経営の皆様、是非、我々ウフルのマーケティングチームと一緒に最高の店を目指しましょう。
※つまり仕事下さい。お問い合わせお待ちしております。
NOWAY
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