弊社、株式会社ウフルのマーケティングクラウド本部の前身は、ソーシャルメディアマーケティングのコンサルティング会社であった。
元々グローバルでのマーケティング案件が多かったため、英語および多言語の解析に強いRadian6(現在はSocial Studioの1機能)をメインで使っていた。
近年では、グローバルだけでなく、ドメスティック(国内)の案件も多くご相談をいただけるようになってきた。
その中でも目立つのが、「ソーシャルリスニングツールを導入したのだが、上手く活用できてない」というような内容である。
そこで我々は、国内にどのような代表的なソーシャルリスニングツールがあり、どのツールがどのような特性を持っているのかということを調査してみることにした。
Radian6(Social Studio)の特徴
Saleforce.com社のRadian6は、現在はソーシャルメディア運用ツールであるSocial Studioの中のソーシャルリスニング機能として提供されている。
最大の特徴は、多言語であることと、操作スピードの速さだろう。
Radian6(Social Studio)の3つの特徴
1. 他言語&他地域
他言語、他地域での分析をリアルタイムで実施可能。リスクモニタリングやリアルタイムトレンド、特に海外の反響を即時に把握することが可能な点が強みとなる。
2. スピード
設定の柔軟性とレスポンスの速さが特徴で、試行錯誤を繰り返しながら分析の最適化を図ることが可能。
特に大容量のログをダウンロードするスピードが他ツールと比べて速いので、CSVログ解析など、より深い分析を行いたい際の操作面・時間面でのユーザビリティに優れている。また、APIで他のBIツールなどと連携も可能。
3. 制限
キーワードの制限がなく(一般的に他ツールでは3キーワードが上限)、かつ1,000人までの同時利用が可能。
クチコミ@係長
国内ではかなり普及しているソーシャルリスニングツールである。トレンドや感情分析など、基本情報が単一のページに表示される。より詳細な情報は対応するオプションによって見ることが可能である。
オプション機能では、TVデータやWeb検索数などとソーシャルメディアの数値を比較するクロスメディア分析や、Twitterがどのような経緯で広がったか時系列やアカウント同士のつながりから把握する影響力分析などを使うことができる。
Communication Explorer
高度な感情分析が最大の特徴である。通常50%~60%と言われる感情分析の精度であるが、コミュニケーションエクスプローラーでは、70%と高い精度を誇る。
感情を3段階・81種類に分類することで、詳細な感情分析を可能にしている。また、絵文字からの感情取得も可能である。
さらに、投稿者分析機能で「影響力」だけでなく「波及力」「跳躍力」「生起力」といった詳細な投稿者分析が可能となっている。
Insight Intelligence
正確な分析を行うために欠かせないノイズ除去機能が充実しているのが特長である。
ソーシャルメディアの特性上、商品名や会社名で検索をしても、自社とは直接関係のないスパム・広告記事に関する投稿が混入することが多い。これらを除去し、本当に意味のある投稿のみを抽出することが、ソーシャルメディア分析を有効に活用する鍵となる。
Insight Intelligenceは、検索条件設定、ノイズ除去条件設定の自由度が高く、細かく条件を設定して投稿を正確に抽出することが可能だ。また、過去に設定した条件を容易に再利用できるため、毎回の手間もかからない。
ウフルのソーシャルリスニングレポート代行サービス
このように、国内でも様々なソーシャルリスニングツールが存在するが、我々ウフルではツールの提供ではなく、これらのツールを使ってどのようにビジネスに役立てるか、というコンサルティングの部分を担っている。
もちろん、分析自体を代行してレポーティングを行うこともスコープの範疇であり、沢山の実績がある。さらに独自技術であるeMI(enebular Marketing Intelligence)により、既存のデータやツールから、さらなる発展系のデータ活用法や視覚的なダッシュボードを生み出すことも可能だ。
この記事をお読みいただき、上記内容に少しでも興味を持っていただけた方は一度、問い合わせボタンからご連絡をいただければ幸いである。
まずは、相談。そこが出発点となる。
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